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執筆者の写真TOMOIKI SEKINE

太秦江戸酒場


もう一週間以上前になってしまいます

太秦東映映画村で毎年1,2回開催されている『江戸酒場』に京都蒸留さんのお声掛けのもと参加させていただきました

実際に時代映画の撮影にも使われる映画村に提灯の灯りが煌々と灯された姿はまさに映画のワンシーンに忍び込んだかのような高揚感を感じさせます

普段は夜間営業はしていないのでこの日だけ楽しめる情景です

毎回違ったテーマをもとに開催される江戸酒場ですが、今年は大政奉還150周年ということもあり『維新前夜』というテーマ

日本酒の酒蔵さんや料理店さん、音楽家さんなどなど様々な表現者のみなさんが、『浪人bar』『丁半bar』『薩長同盟bar』などテーマに合わせた屋形をつくって来場者を待ち構えました

我々季の美チームは『かぶき者限定 舶来酒bar』という屋号を掲げました

あまり忠実性ばかりを追いかけて、こてこてなものをするのは嫌だったので、例えば、自分が幕末の頃に生を受けていたとしたならばどういった生き方をしていたのだろう

ということをベースにイメージを作りました

実際幕末の頃出島など一部の外国人居留地にはジンなどの蒸留酒も若干入ってきていたそうです

じゃあきっと新しもの好きな自分ならなんとかその舶来酒を手に入れていただろう

そしてそれをこっそりと仲間にも振る舞っただろう

それは座敷ではないな。。居留外国人たちが畳の上にテーブルと椅子を並べて生活しているのは目新しくかっこいい。。でもテーブルなどはそんなに簡単に手には入らないだろうな(アマゾンもヤマトもいないし)。。それなら家にある他の家具をテーブルにしてしまうのはどうだろうか。。

などとアイディアを積み重ねてこの空間を作らせていただきました

確かに江戸っぽくはありません、だけどあり得ないこともない。そう思っていただけたら嬉しいです

提供したカクテルは2種類

『月下美人』『江戸鼠』

『月下美人』は季の美に日本酒、白味噌、柚子胡椒、柚子などを合わせたさっぱりとしたカクテル

『江戸鼠』は季の美にそば湯、山葵、椎茸出汁、などを合わせた温かいカクテルです

特に『江戸鼠』はこのイベントのために新しく考えました

江戸の庶民がよく食べていた蕎麦を使いたいと思い、そばつゆを蕎麦を食べ終わったあとにそば湯で割って飲むのも立派なカクテルではないだろうか

というイメージをもとに作りました

干し椎茸をインフューズした季の美に山葵オイル、そば湯、そば茶を合わせ、仕上げに椎茸ベースの出汁を泡状にしてのせました

両日ともたくさんの方々にいらっしゃっていただいたため、開園中は他所を見に行けなかったのですが、開園前準備に奔走する演者のみなさまの姿を見るだけでもお客さんの楽しむ姿が目に浮かびました

エンターテイメント

今まで出させていただいたイベントで一番その言葉が似合う2日間だったかもしれません

また来年も出たいな


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